まだ寒い時期である。
手足、特に足先は心臓から遠く離れている分、どうしても冷えやすい。
しかもエアコンを入れても暖かい空気は上へ、冷たい空気は下にたまるので足先はなかなか温かくならない。
なぜお灸で寝落ちすることがあるのか?
寒くなると手足、特に足先が冷たくなるという声が多かったので、当院では数年前から寒い時期には湯たんぽを入れている。
お灸の温かさと相まって、爆睡する方も結構おられる。
爆睡と言えば、特に美容鍼灸の時に良くお聞きすることなのだが、寝落ちしてしまうのはお灸の時だという。
なぜお灸をすると瞬間的に寝落ちしてしまうことが起こるのだろうか?
それは下記のとおりである。
お灸によって手足が温まる
↓
皮膚の血管が広がって血流が増える
↓
手足から放熱されて深部体温が下がる
↓
眠くなる
寝落ちした場合、数分間であってもお灸の時間が無意識の状態になるため、
「何で今日お灸なかったんですか?」と数人の方からたずねられたこともある。
手足が冷たくなりやすく、夜も眠りにくいといったお悩みを持つ方、お灸を是非ともおすすめしたい。
お灸は継続してこそ、価値もわかってくるので、お灸の正しい方法を分かった上で、続けていただきたいなと思う。